EMC AutoStart

EMC AutoStart Tips データソースの応答確認回数を変更する

AutoStartのミラーデータソースは、下記2つの項目により常に監視されており、何らかの異常を1度検知すると即フェイルオーバーが発動される仕様となっています。

・ドライバーによるI/O監視
・レスポンス監視

ドライバーによるI/O監視とは、ミラードライバー(VincaMV.sys)によりHDDのI/Oがチェックされています。
レスポンス監視とは、ミラードライブ上にFT_RESPONSE_TESTフォルダが作成され、このフォルダに対して書き込み、読み取りが1分間隔で1分のタイムアウト値をもってチェックされています。

ドライバーによる監視の場合、HDDへの直接的なI/Oエラーが検知されるため即フェイルオーバーになることは問題ありません。
しかし、レスポンス監視の場合、NTFS上のオブジェクトに対しての応答を監視しているため、例えば負荷が高いサーバーの場合、たまたまタイムアウト値を過ぎてしまう可能性があります。その時に即フェイルオーバーが発動してしまうとあまり好ましいとは言えません。
今回は、レスポンス監視によって「No Response」とステータス判断されたときの確認回数を増やす設定をご紹介いたします。

設定方法
*この設定は、ミラーデータソースのみ有効で、データソースが停止した状態でのみ変更可能となります。

  1. AutoStartのコンソールのツリービューから、データソースを選択します。
  2. [Advanced]タブを選択します。
  3. [Variable]フィールドに、『FT_MAX_ALLOWED_FAILURE_COUNT』を入力します。
  4. [Value]フィールドに回数を入力します。
  5. SetをクリックしてからApplyをクリックします。

設定

設定後の挙動
エラー検知挙動

図のように、3回の「No Response」を検知するとフェイルオーバーが発動されるようになります。

EMC AutoStart Tips フェイルオーバーのタイミングを速くする方法

AutoStartではノードの障害を検知してから、実際にフェイルオーバーを開始するまでに、待ち時間が設定されています。
この間はリソースグループがどのノードにも存在せず、クライアントは各リソースにアクセスすることができません。

この対策として、以下の設定を変更することで、フェイルオーバーまでの間隔を短くすることができます。

AutoStartコンソール→ドメイン(初期値はeas53)を選択→
(右側のウィンドウの)Statistics/Domain Failure Detectionタブ→
「Domain Failure Detection Settings」の「Min Detection Time/Heartbeat Interval」を変更します。

emcas001

初期値は「15sec/1sec」になっていますので、この値に「5sec/500millisec」などを選択して、短く設定します。
これは1秒ごとにハートビートを送信し、15秒以内に応答がない場合はノード障害と判断する、という設定です。

ただし、この値を短くしすぎると、一時的なネットワークの混雑やサーバーのビジー状態でハートビートが途切れたときにノード障害と判断されてしまいますので、運用環境に沿って調節する必要があります。

EMC AutoStart Tips 構成情報のバックアップ

AutoStartでは構成情報のバックアップ・リストアが行えます。構成情報とは、AutoStartの全ての設定を指します。これにより、例えばAutoStartを再インストールする場合に、1から構築を行うのではなく、リストアすれば簡単にクラスタ構成を戻すことができるのです。

AutoStartのバックアップ方法としては、論理バックアップと物理バックアップの2つに分けることができます。

論理バックアップ
論理バックアップとは、AutoStartサービスが稼働している状態で設定情報を定義ファイルに出力する方法です。

物理バックアップ
物理バックアップとは、AutoStartの設定が格納されているデータベースファイルを、物理的に別の媒体へバックアップする方法です。

論理バックアップの方法
1) バックアップコマンドを用いる

$FT_DIR/binディレクトリに移動して ftcliコマンドを実行する

AutoStartのコマンドラインインターフェイスから、 backup を実行します。そうすると$FT_DIR/binディレクトリにBackup.defファイルが作成されます。

2) エクスポートコマンドを用いる

$FT_DIR/binディレクトリに移動して ftcliコマンドを実行する

AutoStartのコマンドラインインターフェイスから、 export  <filename> を実行します。この<filename>にパスを記述すればネットワーク共有フォルダなど様々な場所に構成情報をエクスポートできます。

物理バックアップの方法
1) サードパーティ製のバックアップソフトを使用して、AutoStartのデータベースファイルをバックアップする。

Windows2003以降のOSであれば、VSSと連動してオンラインでもバックアップ可能です。

2) AutoStartのAgentサービスを停止後、$FT_DIRの配下で、(例:eas53_srv1)のフォルダを別の場所にコピーする。

物理バックアップのメリットは、完全な元の状態に戻せるという点です。
論理バックアップの場合、何か誤った構成情報をインポートした後に、正しい構成情報をインポートしても、全部上書きされるわけではありません。

例えば、誤って別のサーバーの構成情報をインポートしたとすると、下図のように必要のない『File』というリソースグループとノードが追加されてしまいました。

mistake

このような状況では、論理バックアップのファイルがあったとしても、元の状態に戻すことができなくなりますので、複数のAutoStartクラスタがあるような環境では、物理、論理バックアップを状況に合わせてとっていくことが重要になります。

EMC AutoStart Tips Oracle Enterprise ManagerをAutoStart環境で使用する(11g編)

本来Oracle Enterprise Managerはクラスタ環境で実行することが出来ません。また、クラスタ環境で使用するにはGrid Controlを使用しなければいけません。というのが通常の使用方法であります。
しかし、Grid Controlは別にサーバーが必要となるのでコストを考えると現実的ではありません。

そこで片系でしかOracle Enterprise Managerを起動できないですが、その手順をご案内します。
» 続きを詳しく読む

EMC AutoStart Tips コマンドラインでリソースグループのステータスを確認する

モジュールを用いて作成されたリソースグループは、モジュールの接頭語がついたリソースグループ名になっています。


SQL2005Moduleの場合 [S5_< インスタンス名>]
OracleModuleの場合 [OW_< インスタンス名>]

そのリソースグループ名をそのまま使用しても、ステータス確認コマンド「listresourcegroups」で確認できません。

まず、各モジュールの正式名称を確認して「-folder オプション」をつけて実行する必要があります。

各モジュールの正式名称を確認する

・AutoStartコマンドラインインターフェイスから実行する場合
ftcle listmodules

・OSのコマンドプロンプトから実行する場合
ftcli -cmd “listmodules”

実行例

C:\Program Files (x86)\EMC\AutoStart\eas53\bin>ftcli -d eas53 -cmd "listmodules"

Module               Description                    Prefix
Exchange2007_1.0     Exchange 2007 1.0              E7
oraclewindows_3.1    Oracle on Windows              OW
PrintServices_1.1    Windows Print Services         PS
sql2005_1.0          SQL Server                     S5

Moduleの項目が正式名称となります。

リソースグループのステータスを確認する

・AutoStartコマンドラインインターフェイスから実行する場合
ftcle listresourcegroups -folder=sql2005_1.0

・OSのコマンドプロンプトから実行する場合
ftcli -cmd “listresourcegroups -folder=sql2005_1.0”

実行例

C:\Program Files (x86)\EMC\AutoStart\eas53\bin>ftcli -cmd "listresourcegroups -folder=sql2005_1.0"
    Group              State            Node        Start/Stop Time            Monitoring State
----------------  ---------------  --------------   ---------------            ----------------
S5_sql2008        Online           sql2008-1        Thu Jan 28 11:12:02 2010   Enabled

これでモジュールで作成されたリソースグループでもステータスが確認出来るようになります。

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