「続・おやぢの洗濯ライフ」

前編はこちらからどうぞ。

皆さん、洗濯していますか? 洗濯物を干す時には、水気を切るような感じで「パンっ」「パンっ」とやりますよね?そのことを何と言うかご存知ですか? 「振りさばく」と言うようです。洗剤メーカーのライオンが提供しているスマホアプリ「これ洗える?」を使った時に知りました。小学校とかの家庭科の授業で習っていたのかも知れませんね。私は「洗濯物をパンパンする」と言っておりました。(汗)

ところで、ある日私はプチ驚きの現象に遭遇しました。外に干した洗濯物が太陽に照らされて水蒸気を出しているのを稀に目にすることがあります。それがなんと、虹色に輝いていたのです!ちょっと感動です。すかさず写真も撮りましたが、水蒸気にピンを合わせるのは大変でした…。

それにしても、洗濯機から取り出したばかりの洗濯物って、清々しいですよね。しかし、気を付けてください。そんな幸せの裏側には、思いもよらない魔の手が忍び寄っているかも知れないのです。そう、裏側に。(槽、裏側に)

#1

魔物が潜む洗濯機

20年ぶりに始まった新たな洗濯生活(詳しくは前編にて)で最初にぶち当たった難関は、実はこれでした。前任者から引き継いだ洗濯機には強大な魔物が潜んでいたのです。

初回の洗濯の時でした。のっけから洗濯物を溜め込んでしまった私は、大至急の洗濯をしなければならない状況に追い込まれたのでした。しかも、洗いだけでなく、乾かしまでを大至急です。確か、娘が翌日の学校の授業で着る体操着が無いとか、そういう理由だったと思います。しかし、私は余裕でした。その洗濯機には乾燥機能も付いていたからです。簡単なボタン操作で乾燥機能を有効にし、洗濯を開始できたことは言うまでもありません。

 相応の時間を経て、所定の作業が終わったことを告げる電子音が洗濯機から聞こえてきました。鼻歌交じりで洗濯物を取り出す私。そしてある異変に気が付きます。

「なんじゃこりゃぁあ!!」 ※注:松田優作風でお願いします。

洗濯物に何かが、得体の知れない何かが、付着していたのです。無知な私が最大限に想像を膨らませた限りではこう見えました。「枯れ葉が水に濡れてぐちゃぐちゃに揉みほぐされ、それが乾きかけた状態のもの」ではないかと。したがって、その時は付着物を念入りに払い落すことに専念するのみで、それ以上気にすることはしませんでした。それが忌まわしい「魔物」であるということも分らずに。

しかし、翌日以降も付着物に悩まされることになったのです。前任者は乾燥機能を好んでおらず、実際使っているところは見たことがありません。よって、後任者の私としては、まずはそれに倣いつつ、緊急時等においては、持てる機能(乾燥機能等)を余すことなく使っていこうという考えでした。ですので、最初の付着物事件の翌日以降は、平常時の洗濯として脱水までに留めた洗濯物を干していたのですが、ここでも付着物と遭遇するようになったわけです。最初の事件の時とは違い、乾燥機能は使っていませんので「枯れ葉が水に濡れてぐちゃぐちゃに揉みほぐされた感じのもの」が“しっとり”と付着している状態です。

実際に枯れ葉なのか何なのかは判然とせぬまま「ともかく排除しなければならない」と、私はひたすらに洗濯物を振りさばいた(パンパンした)のでした。付着物が落ちきるまで沢山の洗濯物を何度も何度も振りさばきました。お蔭で二の腕が筋肉痛になったほどです。

 

#2

ピロピロワカメとの戦い

「戦慄」まさにこの言葉こそがぴったりです。ネットで調べて判ったその付着物の正体は「洗濯槽の裏側に発生したカビ」だったのです。巷では「ピロピロワカメ」と呼ばれていることも知りました。本稿をお読みの皆様、是非Webで画像を検索してみてください。ご存知の無い方は衝撃を受けること必至であると思います。

私はこの「ピロピロワカメ」と戦うことを決意しました。Webの記事も参考にしつつ、洗濯機の取扱説明書をチェック。カビが発生した場合は純正品の洗浄液を使うことが推奨されていることを確認。純正の洗浄液は結構な値段です。実売で1,630円(税込)でした。かなり躊躇しましたが、意を決して購入。ピロピロを確実に仕留めるためにはアイテムが重要です。

ネットで注文したものが届き、いざ実行です。洗濯機には「槽洗浄」という機能が付いています。取扱説明書によると約11時間程度を要するとあります。11時間とは尋常ではないなと思いつつも、洗濯機がそれだけの働きをするのだろうと妙に納得。高価な純正の洗浄液を用意したことも相まって、私の期待は最高潮に達していたのでした。

取扱説明書に従い、槽洗浄をスタートさせました。洗濯機がジャブジャブと音を立てて稼働し、洗濯槽の蓋の覗き窓からは盛大な泡立ちが確認できます(その洗濯機はドラム式でした)。「これで洗濯槽は綺麗になる!」そう確信した私は、ピロピロ退治を洗濯機に託し、その場を離れたのでした。後は機械がやることです。とにかく11時間後が楽しみです。

ところが…です。少し経って聞こえてきた違和感のある音に、私は思わず耳を疑いました。「ジャー、ゴポゴポゴポ」 えっ? 排水している? 嘘、だって11時間でしょう? 私は洗濯機に駆け寄りました。槽洗浄の開始から僅か10分程度しか経っていません。「嗚呼、1,630円がぁー」私はとっさに排水を止めようと操作パネルに指を這わせましたが、叶いませんでした。右往左往する私をあざ笑うかのごとく、洗濯機は無情にも洗浄水をすべて吐き出してしまったのでした。

これには心が折れそうになりました。たった10分程度で1,630円が文字通り水の泡です。猛烈に納得がいきません。「もしかして、あまりにも洗濯槽(の裏側)が汚かったため、あっと言う間に洗浄液が高濃度な汚水と化してしまい、それを検知した洗濯機が排水した?」最初はそのようにも考えました。しかし、調べてみると衝撃の事実が判明。どうやらこの現象は洗濯機の不具合のようであり、基盤交換で解消できるようです。「ならば、多少の修理代がかかっても構わない。ピロピロに勝つためには!」と気を取り直した私は、すかさずメーカーに電話をするも、あえなく撃沈。お客様ご相談センターの女性は申し訳なさそうに言いました。製造から12年経った当該機種の部品はもう在庫していないと…。「ですよねー」と自分に言い聞かせるしかない私。部品の保管は通常、製造終了から6年位? 確かその位のはずです。困りました。さてどうするか…。

#3

欲しがりません勝つまでは

改めて取扱説明書を確認すると、カビ退治ではなく単なる槽洗浄においては、塩素系漂白剤を使うと書いてあります。これならいい! 安い! 既にハイターが家にある! たとえ10分で吐き出されても、コスト的に許容できる範囲です。この際、水道代には目をつむろう! 一刻も早くピロピロを何とかしたい。とにかくこの一心です。

ということで、早速実行です。時折、一時停止をして中を覗くと、ピロピロが大量に浮いております。その後、私は一体何回の槽洗浄を繰り返したでしょうか。もう覚えてはいませんが、ピロピロが出なくなるまで、恐らく10回位はやったかも知れません。意外にも良い感じで進んでいったのです。最初は10分程度で終了し排水されていたわけですが、リトライを重ねる内に少しずつ実行時間が長くなっていき、最終的に1回あたり1時間位は実行されるようになったのです。

それだけではありません。洗濯槽から発せられていた嫌な匂いが、どんどん取れていくのです。「むぁーん」とするあの匂い、特に乾燥機能を使った直後のそれは、意識が遠のく程に強烈なものでした。無知なまま後任の洗濯担当に就いた私は、そういうものなのかと受け止めて堪えておりました。違うのですね、臭いのは駄目だったのです。「臭いってあんた、そりゃ、カビってるんですよ、ムッシュ」ということだったのです。ちょっと自分が可哀想になりました。でも大丈夫です。狂騒的に繰り返した槽洗浄により、見事「無臭」になりましたから。私は戦いに勝利したのです。

#4

洗濯機には手入れが必要

一連の出来ごとから察するに、恐らくこの洗濯機は槽洗浄をまともに施されてこなかったのでしょう。考えたくもありませんが、何年にも渡ってノーメンテナンスだったとすれば、そこに強大な魔物が住み着いてしまうのも必然というものです。ともかく、ここから得た教訓は「洗濯機には手入れが必要」ということです。

魔物が住み着いていたこの洗濯機の場合、取扱説明書には概ね以下のようなことが書かれていました。(乾燥機能付きドラム式)

1. 月に1回程度、塩素系漂白剤を用いて槽洗浄コースを運転。

2. 週に1回程度、槽洗浄コースの乾燥のみを実施。

3. カビが発生したら、あるいは本腰を入れてやるには、純正の洗浄液(2,000円!)を用いて槽洗浄コースを運転。(年1回の実施を推奨とも書いていたような…)

いや、これ、とても大事なことですね。私は洗濯機などというものはてっきりメンテナンスフリーとばかり思っていましたが、そんなことはありませんでした。以後、私は上記「1.」と「2.」を励行し、清潔で快適な洗濯槽を維持することに成功しました。少々面倒には感じますが、魔物に住み着かれるより遥かにマシですからね。

#5

今時は槽洗浄も自動化 !?

前任者から引き継ぎ、私ともに新たな洗濯ライフを歩み始めた当初の洗濯機ですが、約8ヶ月後にはお別れとなってしまいました。長年の無理が祟ったのでしょうか。ある時から、かなりの異音を発するようになってしまったのです。年末年始を間近に控えた時期だったこともあり、動かなくなってしまってからでは遅いと判断。断腸の思いで洗濯機の買い替えに踏み切りました。有り難う、ドラム式。13年近くも本当にご苦労様!

新しい洗濯機は日立のビートウォッシュ。ドラム式から縦型に変更です。機種決定の要素はいくつかありますが、決め手のひとつはこれ、「自動おそうじ」なる機能。ピロピロワカメ退治に四苦八苦した私にとって、ひと際光り輝いて見えた機能です。

以下、「自動おそうじ」について取扱説明書からそのまま引用。

※ちょっと文章がこなれていないのは残念。

洗濯槽の裏側などの見えない部分に付着しやすい汚れなどを、水道水を使用して自動で洗い流して、気持ちよく洗濯をするために、設定することをおすすめします。
また、「槽洗浄」コースを併用することで、気持ちよくお使いいただけます。

実に素晴らしい! 因みに、この新しい洗濯機では、槽洗浄コースは11時間コースと3時間コースの2つのモードがあり、「自動おそうじ」機能を継続使用している場合には、「3~4ヶ月に1回程度の3時間コースの運転を推奨する」となっています。メンテナンスの手間が軽減されるのです! 槽洗浄機能も着実に進歩しているのだと感心しきりです。

#6

洗濯ライフは続く

この度もまた、私のどうでも良い洗濯生活の話にお付き合いいただき、有り難うございました。洗濯ひとつにこれだけ難儀している自分には些か呆れます。でも、少なからず同じような境遇の方も居るのでは?レッツ エンジョイ洗濯ライフ!(汗)

#7


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