「おやぢの洗濯ライフ」

皆さん、洗濯していますか? 本稿をしたためている本日は快晴。東京の最高気温は19度と春の陽気。しかし強風が吹き荒れております。もしや、春一番? いやいや流石にまだ早いでしょう。と思っていたら、本当に春一番のようです。
さて、澄み渡る空を見るにつけて思うのは「あぁ洗濯日和だなぁ」と。そうです、私は洗濯担当者なのです。最後に一人暮らしをしていたのは29歳の頃。その時はもちろん、自分で洗濯をしておりました。その後は20年に渡り洗濯から遠ざかっておりましたが、諸般の事情から今では家族3人の洗濯を私が担っている状況があります。以来、悪戦苦闘と言えば大袈裟になりますが、洗濯をめぐる私なりの様々な発見が今日までにあり、また、それは人に聞いてもらうほどでもないちっぽけな話なのですが、でもやっぱり誰かに聞いてもらいたい。(笑)

#1

独身時代の乏しい洗濯経験
20年前、私が一人暮らしだった頃に使っていた洗濯機は、まだ二槽式のものでした(当時でも世の中はほとんどが全自動式になっていたと思います)。普段の日は深夜帰りや泊まりが日常的でしたし、一人暮らしということもあって、洗濯は週に1回、週末に実施でした。何でもかんでも、とにかく洗濯槽にぶち込んで、手動で「注水」や「排水」の操作を繰り返したら脱水槽に移し替えるという、大変手間のかかるものでした。洗濯の方法はこれ一辺倒。その時は何も考えずに、ただただ、このやり方を続けていました。 

今時の洗濯なんて余裕
20年ぶりに始まった新たな洗濯生活では、かつてと明らかに違うことがありました。そうです、洗濯機が遥かに進化しているのです。全自動式の洗濯機です。何せ全自動ですから、こちらがやることは「ぶち込む⇒洗剤を入れてスイッチを押す」のそれだけのはずです。
事実、私が洗濯担当者になった際の前任者からの申し送りは次の通り。洗濯のコース設定は基本すべて「標準の時短コース」でOK。ただし、セーターやカーディガンは「ドライコース」の設定でとのこと。申し送りはたったこれだけです。少々懐疑的にはなりましたが、何せ洗濯機は全自動式。セーターなんて滅多に洗う機会はありませんし、「あぁ、何て簡単なんだ。楽勝、楽勝」と。

#2

ちっとも楽勝ではなかった
洗濯機は毎日回しています。家族構成は、私、娘その1、娘その2の計3人です。子供は中高生なので、学校の体操着や部活動でのスポーツウェア等も日常的な洗濯物です。

当初は、何でもかんでもぶち込んでは「標準コース」のみで洗っていました。因みに「時短コース」については直ぐに疑問に思い、然るべき時にしか使っていません。しかし、日々洗濯を続けていく内に思ったのです。「標準コース」一辺倒ではいけないのではないかと。例えば「キャミソール」を例にとりましょう。こんな見るからに弱々しい衣類、「標準コース」でガッシュガッシュ容赦なく洗って良いのでしょうか?

「えぇい、考えるのはやめよう。面倒だ」

「いや、待てよ。無駄に衣類を痛めてしまっては娘に申し訳ない」

「というか、洗濯機にはいくつもモードが用意されているが、何のためにあるのだ?」

ということで、気付いてしまったのです。何でもかんでも一緒くたにしてぶち込んでガッシュガッシュやるのでは“いけない“ということを。

 

衣類は教えてくれていた
これまでに、私が一顧だにしなかったもの。完全に眼中に無かったこと。それは「洗濯表示」というものです。
この洗濯表示を見れば、洗濯機で普段使うべきコースは概ね3つに分けられます。

例:我が家の洗濯機(日立 ビートウォッシュ)の場合

※JIS表現

1.標準コース

「液温xx度限度、洗濯できる」の表示があるものが対象

2.デリケートコース

「弱水流または弱い手洗いがよい」の表示があるものが対象

3.ドライコース

「弱い手洗いがよい」または「ドライクリーニングができる」の表示があるものが対象

そうなのだ。これに従ってやるべきなのだ! と目覚めた私は、以後、せっせと洗濯表示を確認し、洗う前の洗濯物を仕分けしていくようになったのです。これにより不用意に衣類を痛めて寿命を早めてしまうこともなくなるわけであり、不誠実な洗濯をしていると後ろ指をさされる心配もなく、洗濯すらも満足にできないのかと軽蔑をされることもなく、また、必要以上に被服代がかさむ心配すらも無くなるのです。まさにバラ色なのです。

#3

まるでバツゲーム
バラ色にも思えた、洗濯表示確認による洗濯物の仕分けですが、思わぬところに落とし穴が待ち受けていました。何せ見えないのです、洗濯表示が。細か過ぎて見えないのです。年々酷くなる老眼の自分には、洗濯表示はあまりにミクロな世界であり、肉眼でまともに判別できる代物ではありません。老眼鏡もといシニアグラスを装着しても無理です。どんなに目を凝らしても無理でした。仕方なしにスマホで接写をし、その画像を拡大表示してみるも、ブレブレあるいはピンボケ多発で歩留まりが悪く、まったくもって実用的な方法ではありません。そもそも、朝から脱衣所でスマホの音をカシャカシャさせていること自体が異様です。そこで私は考えました。

 

#4

亡き祖父を想い出し
「そうだ、虫眼鏡だ。昔おじいちゃんが新聞を読む時にでっかい拡大鏡使っていたアレだよ、アレ」
私の頭上でエジソン電球がこうこうと輝きました。しかし、あんなに嵩張るものは我が家の狭い脱衣所には置くところが無いですし、棚から落としてして割るか足に怪我を負うのが関の山です。もっとコンパクトで手軽なものは無いものか?はい、有りました! 100円ショップで売っている3倍ルーペです。これで洗濯表示の確認もバッチリです。もう、怖いものなしです。 

こうして暫くの間は、せっせとルーペで洗濯表示の確認を続けてみたものの、やがては馬鹿らしくなってきました。解決策として、洗濯カゴを2つにして、洗濯物を出す者が自ら洗濯表示を確認し、「標準コース」用と「デリケートコース」用に分けて入れることにしました。これで一気に楽になりました。ルーペですか?それでもまだ洗濯時に使っています。「ネット使用」の表示を確認するためです。やっぱり便利です。

#5

一回では終わらない洗濯
何でもかんでも一気にすべてぶち込んでいた時代は終わり、「標準コース」「デリケートコース」「ドライコース」を使い分けるという新たな時代に突入した私は、自ら試練を背負い込んでしまうことにもなりました。「ドライコース」を使うことは滅多にありませんが、普段の洗濯としては「標準コース」と「デリケートコース」の2つのコースを併用しなければならず、基本、1日あたり2回洗濯機を回すことになってしまったのです。

「弱水流または弱い手洗いがよい」が表示されている衣類が、想像以上に多かったのです。最も意外だったのは体操着です。ジャージまでもがそうです。これらはタフそうな衣類というイメージがありませんか?しかし「弱水流または弱い手洗いがよい」の表示なのです(我が家の場合)。この他にもタイツやちょっと飾りが付いていたりプリントが繊細な感じの長Tシャツとか、これもか、これもか、あぁこれもかという位、結構あります。ズボンなどでもスキニージーンズとかがそうですし、タフそうに見える迷彩柄パンツでも表示をみると「弱水流または弱い手洗いがよい」と。日によっては「標準コース」よりも「デリケートコース」の洗濯物の方が量が多い時があるほどです。これはまったく予測外でした。

正直者が馬鹿を見る? そうかも知れません。しかし、これだけ「デリケートコース」対象の洗濯物が多いということは、かつてのやり方では明らかに良くなかったということを証明しているわけです。意味のあることをしているという充実感。洗濯機の機能を使いこなしているという満足感。誠実にやっているのだという清々しい気持ち。これらは大変に心地の良いものです。ただひとつだけ「デリケートコース」の難点を言うならば、風呂の残り湯が使えないということでしょうか。 

たかが洗濯されど洗濯
さて、私のどうでも良い洗濯生活の話にお付き合いいただき、有り難うございました。まだまだ他にも話はあるのですが、今回はこの辺で。我が洗濯人生に悔いなし(多分)。

 

#6


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